詩を味わう『ポケット詩集』 022:伝説 ― 会田綱雄

詩を味わう『ポケット詩集』 022:伝説 ― 会田綱雄

より抜粋

    「湖から
    蟹が這いあがってくると
    わたしたちはそれを縄にくくりつけ
    山をこえて
    市場の
    石ころだらけの道に立つ
    蟹を食うひともあるのだ」

以上、引用は、田中和雄 編『ポケット詩集』P94より

マイノリティーの悲しみを感じる詩だ。
昔の話だろうか?今もどこかで続いている話だろうか?
それともタイトルのように単なる伝説であろうか?

虐げられている人々の悲しみを
静かに、だけど、ひしひしと感じる

そしてこの悲しみが未来永劫まで
続いていくような
そんな気にさせる