詩を味わう『ポケット詩集』 028:君死にたもうことなかれ ― 与謝野晶子

詩を味わう『ポケット詩集』 028:君死にたもうことなかれ ― 与謝野晶子

より抜粋

    「(旅順口包囲軍の中に在る弟を歎きて)

ああおとうとよ、君を泣く、
君死にたもうことなかれ、
末に生まれし君なれば
親のなさけはまさりしも、
親は刃をにぎらせて
人を殺せとおしえしや、
人を殺して死ねよとて
二十四までをそだてしや。」

以上、引用は、田中和雄 編『ポケット詩集』P122より

あの時代によくこの詩が書けたと思う。

さすが詩人の直感は素晴らしい。

詩人は常に真実を見据えている。

戦争とはなんであろう?

問題解決のために人と人とが殺しあう究極の政治である。

そして地球には戦争が必要”だった”ということだ。