詩を味わう『ポケット詩集』 032:奴隷根性の唄 ― 金子光晴

詩を味わう『ポケット詩集』 032:奴隷根性の唄 ― 金子光晴

より抜粋

    「奴隷というものには、
    ちょいと気のしれない心理がある。
    じぶんはたえず空腹でいて
    主人の豪華な献立のじまんをする。

奴隷たちの子孫は代々
背骨がまがってうまれてくる。
やつらはいう。
『四足で生まれてもしかたがなかった』と」

以上、引用は、田中和雄 編『ポケット詩集』P138、139より

ああ この世界での 最高の秘密よ

実は われわれは 我々の宇宙では

神であったという事実

その真実が隠され

独占され

かくして われわれは

奴隷に堕ちた