スピリチュアル

スピリチュアル 北の国から 027:その中からスローモーションで現れる雪子。草太の首にマフラーをかけてくれる。その雪子の体を抱きとめて、草太、美しく雪子と接ぷん。

スピリチュアル 北の国から 027:その中からスローモーションで現れる雪子。草太の首にマフラーをかけてくれる。その雪子の体を抱きとめて、草太、美しく雪子と接ぷん。

牧場・草太の部屋

草太、寝床の中で天井をじっとにらんでいる。

その顔に。

 

イメージ

雪。

その中からスローモーションで現れる雪子。

草太の首にマフラーをかけてくれる。

その雪子の体を抱きとめて、草太、美しく雪子と接ぷん。

スピリチュアル 北の国から 026:語り「恵子ちゃん――。母さん。ぼくはこの家では――明らかに一人だけきらわれており」

スピリチュアル 北の国から 026:語り「恵子ちゃん――。母さん。ぼくはこの家では――明らかに一人だけきらわれており」

語り「恵子ちゃん――。母さん。ぼくはこの家では――明らかに一人だけきらわれており」

純。

その視線に現れるキツネ。

純をうかがい、迷っている。

風の音。

純。

ソロソロとかがんで石をつかむ。

キツネ。

蛍の声「(とつぜん)お兄ちゃん!!」

ふりむく純。

五郎に肩車した螢。

キツネ。

純――キツネにむかい石をほうる。

キツネ逃げる。

螢「(泣きそうに)いやだァ!!やめてえ!!」

純、また石をつかみ、ほうり投げる。

そしてまた。

その手が五郎につかまれる。

五郎、いきなり純のほおをたたく。

純。

五郎、もういちど純のほおをたたく。

スピリチュアル 北の国から 025:友子「あれが有名な笠松のじいさん。むかしばあちゃんが生きてたころは仏の杵さんで通ってたンだけどね」

スピリチュアル 北の国から 025:友子「あれが有名な笠松のじいさん。むかしばあちゃんが生きてたころは仏の杵さんで通ってたンだけどね」

純「おじいさん!」

去って行く杵次。

純「おじいさんはどこのひとですか!?」

杵次、答えず去って行く。雪子らとすれちがう。

友子、杵次にあいさつするが、杵次は答えず飄々と去る。

雪子「だァれ?」

純「さア」

友子「あれが有名な笠松のじいさん。むかしばあちゃんが生きてたころは仏の杵さんで通ってたンだけどね」

スピリチュアル 北の国から 024:杵次「木の声。倒される。木は倒されるとき大声をあげる」

スピリチュアル 北の国から 024:杵次「木の声。倒される。木は倒されるとき大声をあげる」

杵次「この奥に古い切り株がまだあろう」

純「ア、ハイ」

杵次「五百年はたっとった。桂の大木で。わしらが鋸できり倒した。そりゃあほえるようなすごい声たてた」

純「――」

杵次「まだあの声は――耳についとる」

純「声って――何の声?」

杵次「木の声。倒される。木は倒されるとき大声をあげる」

純。

杵次「殺生もずいぶんした。――そうして開いた。――一反開くのに何年かかったか」

純「――」

杵次「わしらと――馬と――。そまつな道具と」

スピリチュアル 北の国から 023:五郎「会ってもいない人のことがどうしてわかるンです」五郎「人がどういおうと、しり馬にのって他人の悪口をいうもンじゃありません」

スピリチュアル 北の国から 023:五郎「会ってもいない人のことがどうしてわかるンです」五郎「人がどういおうと、しり馬にのって他人の悪口をいうもンじゃありません」

五郎「純君、君は会ったンですか」

純「会ってはいません。だけど草太兄ちゃんもつららさんも」

五郎「会ってもいない人のことがどうしてわかるンです」

純「だけど中畑のすみえちゃんも」

五郎「人がどういおうと、しり馬にのって他人の悪口をいうもンじゃありません」

純「しかし」

五郎「君はつべこべしゃべっている前にやることがいっぱいあるンじゃないですか?螢がちゃんとできるようになったのに、君は火一つつけられないじゃないですか」

純「――」

五郎「自分がちゃんといっちょ前になって。――人の批評はそれからにしなさい」

スピリチュアル 北の国から 022:五郎「麓郷は、もともと東大演習林の土地だからね、造林の時期には人手がウンといる。それでその時期山で働くのを条件にむかし開拓をゆるされたンですよ」

スピリチュアル 北の国から 022:五郎「麓郷は、もともと東大演習林の土地だからね、造林の時期には人手がウンといる。それでその時期山で働くのを条件にむかし開拓をゆるされたンですよ」

五郎「麓郷は、もともと東大演習林の土地だからね、造林の時期には人手がウンといる。それでその時期山で働くのを条件にむかし開拓をゆるされたンですよ」

螢「どんなことして働くの」

五郎「木をきる」

螢「大きな木?」

五郎「そうだな。大きいのは四、五百年もたってるかな」

雪子「四、五百年っていうとどのくらいの太さ?」

スピリチュアル 北の国から 021:語り「風の吹くところで火をつけるのは、算数をとくよりずっとむずかしい。ガンビっていってる白樺の皮に、まず火をつけてはじめるンだけど」

スピリチュアル 北の国から 021:語り「風の吹くところで火をつけるのは、算数をとくよりずっとむずかしい。ガンビっていってる白樺の皮に、まず火をつけてはじめるンだけど」

家の前
木がらしが雪を吹き飛ばす。
石炉のところで、ガンビにけんめいに火をつけている純。
語り「風の吹くところで火をつけるのは、算数をとくよりずっとむずかしい。ガンビっていってる白樺の皮に、まず火をつけてはじめるンだけど」
なかなかつかない火。
語り「父さんはほんの、お札くらいの、ガンビ一枚で火をつけちゃうけど、ぼくの場合は十倍はいるので」
純、けん命にやっている。
語り「火がつかないと風呂も焚けないし、湯タンポがわりの石も焼けないし。アア、これが」
石。
語り「ぼくたちの湯タンポです。これが父さんの、これが螢のでこっちがぼくの。――この石をよく焼いてぼろ布でくるみ、湯タンポがわりにだいて寝るのです」

スピリチュアル 北の国から 020:今にも落ちそうな煙草の灰。

スピリチュアル 北の国から 020:今にも落ちそうな煙草の灰。

今にも落ちそうな煙草の灰。
本多の声「ねえ」
純、灰皿をとり、本多の煙草の灰の下にさしだす。
本多「アラありがとう、ねえ、純君は本当は東京がいいンでしょう?」
純。
本多「東京でお母さんと暮らすほうが」
純。
語り「そのときぼくはどういうわけか!煙草の灰のことを思いだしていたわけで」
低くしのびこむハイファイセットの「雨のステイション」

イメージ(一瞬)
煙草の長い灰。

スピリチュアル 北の国から 019:語り「ホテルの中は暖房がきいていて、そこだけはいかにも都会!って感じであり」

スピリチュアル 北の国から 019:語り「ホテルの中は暖房がきいていて、そこだけはいかにも都会!って感じであり」

ホテルの部屋

戸を開け、にこやかに純を招じいれる本多。

語り「ホテルの中は暖房がきいていて、そこだけはいかにも都会!って感じであり」

以上、引用は、倉本 聰 (著)  『定本 北の国から』P82より

スピリチュアル 北の国から 018:「ル、ルルル」「ルルル」キタキツネが一尾うろついている。螢、餌を持ってやろうとしている。「ルルルル」「ルルルル」

スピリチュアル 北の国から 018:「ル、ルルル」「ルルル」キタキツネが一尾うろついている。螢、餌を持ってやろうとしている。「ルルルル」「ルルルル」

草原

月光

「ル、ルルル」「ルルル」

キタキツネが一尾うろついている。

螢、餌を持ってやろうとしている。

「ルルルル」「ルルルル」

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