語り

スピリチュアル 北の国から 026:語り「恵子ちゃん――。母さん。ぼくはこの家では――明らかに一人だけきらわれており」

スピリチュアル 北の国から 026:語り「恵子ちゃん――。母さん。ぼくはこの家では――明らかに一人だけきらわれており」

語り「恵子ちゃん――。母さん。ぼくはこの家では――明らかに一人だけきらわれており」

純。

その視線に現れるキツネ。

純をうかがい、迷っている。

風の音。

純。

ソロソロとかがんで石をつかむ。

キツネ。

蛍の声「(とつぜん)お兄ちゃん!!」

ふりむく純。

五郎に肩車した螢。

キツネ。

純――キツネにむかい石をほうる。

キツネ逃げる。

螢「(泣きそうに)いやだァ!!やめてえ!!」

純、また石をつかみ、ほうり投げる。

そしてまた。

その手が五郎につかまれる。

五郎、いきなり純のほおをたたく。

純。

五郎、もういちど純のほおをたたく。

スピリチュアル 北の国から 021:語り「風の吹くところで火をつけるのは、算数をとくよりずっとむずかしい。ガンビっていってる白樺の皮に、まず火をつけてはじめるンだけど」

スピリチュアル 北の国から 021:語り「風の吹くところで火をつけるのは、算数をとくよりずっとむずかしい。ガンビっていってる白樺の皮に、まず火をつけてはじめるンだけど」

家の前
木がらしが雪を吹き飛ばす。
石炉のところで、ガンビにけんめいに火をつけている純。
語り「風の吹くところで火をつけるのは、算数をとくよりずっとむずかしい。ガンビっていってる白樺の皮に、まず火をつけてはじめるンだけど」
なかなかつかない火。
語り「父さんはほんの、お札くらいの、ガンビ一枚で火をつけちゃうけど、ぼくの場合は十倍はいるので」
純、けん命にやっている。
語り「火がつかないと風呂も焚けないし、湯タンポがわりの石も焼けないし。アア、これが」
石。
語り「ぼくたちの湯タンポです。これが父さんの、これが螢のでこっちがぼくの。――この石をよく焼いてぼろ布でくるみ、湯タンポがわりにだいて寝るのです」

スピリチュアル 北の国から 019:語り「ホテルの中は暖房がきいていて、そこだけはいかにも都会!って感じであり」

スピリチュアル 北の国から 019:語り「ホテルの中は暖房がきいていて、そこだけはいかにも都会!って感じであり」

ホテルの部屋

戸を開け、にこやかに純を招じいれる本多。

語り「ホテルの中は暖房がきいていて、そこだけはいかにも都会!って感じであり」

以上、引用は、倉本 聰 (著)  『定本 北の国から』P82より

スピリチュアル 北の国から 016:語り「その晩、父さんはクンセイを取り出した。クンセイを作るのはもう三度目で。だからぼくたちもその作業になれ」

スピリチュアル 北の国から 016:語り「その晩、父さんはクンセイを取り出した。クンセイを作るのはもう三度目で。だからぼくたちもその作業になれ」

洞の木

できあがったクンセイを取り出す四人。

語り「その晩、父さんはクンセイを取り出した。クンセイを作るのはもう三度目で。だからぼくたちもその作業になれ」

四人各自のその作業。

語り「塩の仕方からチップの燃やし方、洞の木の上からつるすやり方」

スピリチュアル 北の国から 014:語り「結局ぼくは帰って来てしまった」

スピリチュアル 北の国から 014:語り「結局ぼくは帰って来てしまった」

五郎
――ストーブの火をかきまわす。
とつぜん、螢が中へとびこむ。
父にとびつき表を指す。
五郎。
――ゆっくり入口をふりかえる。
五郎の顔。
そこに立っている純と雪子。
五郎。
純。
雪子がそっとその肩を押す。
語り「結局ぼくは帰って来てしまった」

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